小象のしっぽ(小象の会ブログ)

小象の会(NPO生活習慣病防止に取り組む市民と医療者の会)は一般市民の方と医療者が力を合わせ、生活習慣病に関する様々な情報発信を行っているNPOです。このブログでは、メンバーの趣味や創作など、日々の生活を彩る様々な事柄について気楽に掲載しています。

2022年04月

えーえんとくちから

えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力ください

これは歌人、笹井宏之さんが残した歌です。26歳で2008年に亡くなっています。でも彼の歌は立派に現在まで残っています。424日の朝日新聞25頁、ピーター・マクミランの詩歌翻遊で、彼の短歌が紹介されています。

「はなびら」という点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい

 彼の歌集は彼の年齢を越えて読み継がれていくでしょう。(『えーえんとくちから』 笹井宏之 ちくま文庫 2019)

風であることやめたら自転車で自転車が止まれば私です

 彼のブログは、碗琴奏者である父親によって、今も書き継がれています。そして冒頭の歌は彼の願い通り、永遠を解く力になりました。 篠宮正樹

詩人の魂

「詩人の魂」というシャンソンがあります。もっともフランスにシャンソンという特別のジャンルがあるわけではなく、日本でいえば歌謡曲とでもいう感じらしいのですが、「詩人の魂」は、シャンソンを代表する曲の一つと言われています。歌手のシャルル・トレネの1951年の作品で、トレネのほか、イヴェット・ジローやジュリエット・グレコなども歌っています。歌はこのように始まります。

Longtemps, longtemps, longtemps

Après que les poètes ont disparu

Leurs chansons courent encore dans les rues

 

長い、長い、長い時間がたって

詩人が姿を消した後も

彼の歌はまだ巷に流れている

EXCITEによる翻訳 小倉補訳)

つまり、詩人の命には限りがあるが、詩は永遠だと歌っているのです。これがシャンソンの代表曲と言われるのも、むべなるかな。小倉明


詩歌の年齢

秀歌・名句は作者亡きあとも長く命脈を保っています。『閑かさや・・』の句が1689年に詠まれたとすれば、この句は今年333歳になります。『春望』が757年に作られたとすれば、1265歳になります。その長い年月にどれだけ多くの人たちの心を動かしたことでしょうか。古今和歌集の序にあるとおりです。つくづくと詩人・歌人は素晴らしいものだと思います。『花は咲く』に「私は何を残しただろう」という一節がありますね。 篠宮正樹 

 

 

 

冷たい国

千葉大学社会学の小川玲子教授は、ウクライナへの支援は素晴らしいこと、一方アフガニスタン人には厳しい基準があり特段の事情がない限り難民を受け容れていないと、日本記者クラブで訴えた。

『架僑―中国を第二の故郷にした日本人』(著者・竹内亮氏)によると、中国の方がはるかに子育てしやすいとの事。女性社長と言うような言い方がない。日本では電車内で子どもが泣いてると白眼視されるが、中国では皆があやしてくれる。シングルマザーが就職しにくいこともない。いつから日本はそんな冷たいと思われる国になってしまったのか。

子どもをあやすのは、Infant Direct Speech といわれる人類共通のもので、共感の第一歩と思われます。篠宮正樹

本郷の金物屋

70代も半ばになり、終活をしようと、昔の書類を整理しているうち、学生時代に家庭教師をしていた家の、お母さんからいただいた古い年賀状が何通か出てきました。その家は本郷で手広く建築金物店を経営する、いかにも幸せな中流家庭で、小学5年生の長女をはじめ3人の勉強を見ましたが、大変好意的な扱いを受けたという記憶しかありません。あれから50年たち、お母さんがすでに亡くなったことは知っていましたが、あの店は長男が継いでいるだろうか。女の子たちもそれぞれ家庭を持ち、孫もいるだろうかと、たまらなくなつかしくなり、ふいに思い立って、たずねてみることにしました。後楽園が見えてくると、この遊園地に子どもたちを連れてきた日の、楽しげな様子がありありとよみがえってきました。しかし、記憶をたどり探しあてた場所には、金物屋の影もありませんでした。近くのたばこ店の老婦人は、今はもう、その家族の行方も分からない、というのです。しかし私は、50年という月日の向こうに確かにある、あたたかな家族の記憶を、いつまでも大切にしたいと思います。小倉明

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