えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力ください
これは歌人、笹井宏之さんが残した歌です。26歳で2008年に亡くなっています。でも彼の歌は立派に現在まで残っています。4月24日の朝日新聞25頁、ピーター・マクミランの詩歌翻遊で、彼の短歌が紹介されています。
「はなびら」という点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい
彼の歌集は彼の年齢を越えて読み継がれていくでしょう。(『えーえんとくちから』 笹井宏之 ちくま文庫 2019)
風であることやめたら自転車で自転車が止まれば私です
彼のブログは、碗琴奏者である父親によって、今も書き継がれています。そして冒頭の歌は彼の願い通り、永遠を解く力になりました。 篠宮正樹