秀歌・名句は作者亡きあとも長く命脈を保っています。『閑かさや・・』の句が1689年に詠まれたとすれば、この句は今年333歳になります。『春望』が757年に作られたとすれば、1265歳になります。その長い年月にどれだけ多くの人たちの心を動かしたことでしょうか。古今和歌集の序にあるとおりです。つくづくと詩人・歌人は素晴らしいものだと思います。『花は咲く』に「私は何を残しただろう」という一節がありますね。 篠宮正樹